理念~スタッフファースト
口に出すと正反対のことが起こる、禍になる。
日本人の昔からの言い伝えですね。
なので私含めて、周囲の人もじっと我慢していますが、今日は文字にしてしまいます。
雪少なくありませんか?
いや、例年通り?
これくらいの降り方なら、道民は慣れたものですよね。
このまま春まで突き進んで欲しい物ですが…今書いてしまったんで一気に荒れるかな。
さて今日は理念の話です。
私が敬愛サービスに携わるようになって、4月には早5年になろうとしています。
すぐに当時のスタッフ全員と理念を制定したので、それからも5年近くなりますね。
最初のうちは、会う人話する人に
「喜怒哀楽って珍しい表現」「何か参考にされたものはありますか」
などお褒めの言葉や感想をいただいていたので、刺激になっていました。
時間が経つにつれて新たな話題になることもなく、他のホームの理念をみて「あ、あっちのほうがいいかも」などと、よこしまな考えが芽生えてきたのも否めません。
ところが先日、ある関わりがあった方に、
「入居者様はもちろんだが、スタッフのことも念頭に置いた理念というのはちょっとない。心が温まった」とお話いただけたのです。
確かに我が敬愛サービスの理念は3つあるのですが、
基本理念
一人ひとりの喜怒哀楽で輝くところ
事業理念
知識と技術をもって社会貢献とする
介護理念
自由自主自立自尊
3つともスタッフのことや方向性が加わっています(介護理念は当たり前ですが)。
基本理念の「一人ひとり」は、入居者さまやスタッフ、地域住民のことです。
これについては過去に書いているので、参考にどうぞ。
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光
外食チェーンの「餃子の王将」の大東前社長はご存じでしょうか。
10年程前に急逝されてしまいましたが、縁あって近くでお話する機会がありました。
今でこそ札幌を始め北海道でも多数店舗がある王将ですが、15年前はまだありませんでした。
「北海道でも食べたい、早く進出して欲しい」という質問に、
「店はいくらでも出すことはできます。しかし店を運営することができる人がいるか。店は2カ月でオープンすることができるが、任せる人を育てるには数年かかります。時間はかかっていますが、お待ちください」と答えられました。
私はこの言葉、非常に強く覚えているんです。
オーナー業の人は、ハコ(建物)がある、資金も都合がつきそうだ、よし儲かるあれをやろう、と考えます。
これ経営者としては当たり前なんですが。
業態によっては、特に専門色が強い業種は、トップの強い想いやスタッフに対する考えが肝心になってきます。
私、ダメになったとこいっぱい見てきたんで本当によくわかります笑
接客業、サービス業、専門職は、基本「スタッフファースト」なんですよね。
ゴットハンドの医師の元に患者は行きたがるし、腕の良いシェフのいる店で食事したいし、良いスタッフが良い介護をするから評判がよくなる。
建物や知り合いのつてで客を得ても、長持ちしないですもん。
なので私は良い意味でも悪い意味でも、スタッフが全てだと考えています。
管理者として輝く者が育てば、事業を展開してもいいでしょう。
それは1年先なのか、もっと先なのか。私の力量にかかっています。