光 2
3月に私の尊敬する偉人の話をしました。
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光
敬愛サービスも障害系には縁がないわけではなく、グループ会社で就労支援事業所を運営しております。
正確には就労継続支援B型。障害系に勤務する方は熟知しているでしょうし、高齢者介護畑の人でも名前くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
障害や難病がある方のうち、雇用契約を結ぶのが難しい人を対象に、軽作業などの就労訓練を行う福祉サービスです。
ちなみに雇用契約を結ぶサービスはA型になります。
どんな仕事してるかと言うと、よくあるのが農作業とか刺繍、パンケーキの製造やクリーニングなどですね。
最近街でみかける「障害のある方が作った○○」というのも、就労支援事業所が関わっているケースが多いです。
私は児童デイサービスに勤務していたことがあり、利用児は障害を持っている子も少なくありません。
将来就労支援事業所を利用することが多く、お母さんたちはたくさんの情報を持っていました。
その会話の中でショックを受けたことがあり、いまだにそのときの状況を覚えています。
母「就労支援の工賃(お給料)なんて時給だいたい2~300円くらいですよ」
私「ぇ?最低賃金よりずいぶん低いじゃないですか…」
母「雇用契約を結ばないから、最低賃金は考えなくてもいいみたいですね」
私「ぇ?にしても低い。一日1000円ちょっとなら、やる気出ないですよね」
母「でも障害があるからしょうがないんじゃないですか。働けるだけでも満足しないと」
その工賃の低さもさておき、「障害があるから仕方ない」という言葉に衝撃を受けました。
私も小さい子どもがいる身です。
幸運なことにまだ障害はありませんが、もし持っていた場合、そのお母さんと同じ考え方をしたかもしれません。
尊敬する糸賀一雄先生なら、どう考えたでしょうか。
時給2,300円でも、生きがいを持って働けるなら、彼らを世の光と言っていただけただろうか。
やっぱり最低賃金くらい支給して、一般企業で働ける目標を作る必要があるんじゃないだろうか。
これってすごい難しいことなんですよ。経営的に、他事業所の数倍の工賃を出すということですから。
でもそれくらいの仕事を創りだす必要が、事業所主には求められているということなんでしょう。
なのでお母さんたちには言いました。
「もし就労支援事業に縁があってできるようになったら、工賃を一般並みにして、
その代わり能力に応じて社会貢献できる仕事を創り出します」
お願いします!待ってます!と励ましていただけましたが…
本業のグループホームの運営もなかなか大変なことがあり、いますぐは新規事業無理です笑
でも児童デイで関わったら彼らが大人になるまでに。
約束は守りたいなと考える日々です。
「この人たちに世の光を、ではなく
この人たちを世の光に」
ですよね。