有限会社敬愛サービスは、北海道江別市でグループホームを運営しています。
011-676-6301
MENU

総合施設長が挑む 専門職の道

Minority & majority 1

今日は私の昔話から入ります。最近昔話多いですね。年かな(笑)。

私は小学生のときは、引っ込み思案であまり周りに声をかけることはできませんでした。
友だちも少ないわけではなかったですが、なぜか「仲間に入れて」って言うことができず。
いつも声をかけてもらう立場だったんです。

2年生の遠足のとき、タイミングを逃して仲の良いやつらのグループからはぐれて、独りで弁当を食べたことがありました。
小さいときって、いつも仲間と群れて遊んで、集団で何かをするじゃないですか。
だけど独りになったとき、ものすごい孤独感と不安と情けなさと消えてなくなりたいって気持ちに気付いたんです。
こういうのって体験したこと、皆あるのかな?
人生で初めてのMinority(マイノリティ:少数派)体験は、私のその先の人生に強く影響を与えました。

この社会、まだまだマイノリティには生きずらいです。
男性が男性のことを性的に好きになる人も、まだマイノリティです。
駅の自動改札口、皆なんの疑問も持たずに出入りしているでしょうが、あれは右利きに便利なようになっています。右腕が不自由なマイノリティには非常に不便でしょうね。
中国語しか話せない中国人が、独りで日本に旅行に来たらたちまちマイノリティです。中国にいればマジョリティの立場に戻るでしょうけど。

だけどマイノリティというのは、対義語になるMajority(マジョリティ:多数派)のちょっとした気遣いで、楽になることができるんです。
私の場合は、誰かが気づいて「こっちだよ」の一声ですべて日常に戻りました。

基本的に、日本で生活している以上、障害を持っていたり特殊な病気を抱えていなければ、我々はマジョリティです。
世の中は当たり前だけど、マジョリティに有効に作られており、その結果マイノリティは不利になることが多くなる。

福祉や介護に関係なく、この問題は奥が深いと感じる毎日です。