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総合施設長が挑む 専門職の道

役割 1

私がよく使う言葉に、「歯車」というものがあります。

ん?と思ったかた。そう、普通の歯車です。
   ↓  ↓

人に相手の役割を伝えるとき、社会の仕組みやコミュニケーションの大切さを知ってもらうとき、歯車で例えるとわかりやすいなと感じてから、ずっと使っています。

歯車って色んな形があるじゃないですか。大きい物、小さい物。厚い物、薄い物、金色の物、アルミ製の物。そして何か大きい精密な機械を動かすとき、それぞれの特徴が絶対必要になります。

精密な機械時計は、数百の歯車が入っています。どれか一つが大きさ違ってもダメ。耐久性が劣っていてすぐ割れてもダメ。その歯車じゃないと動かない、オンリーワンの塊なんですよね。

↑(改めて画像を見ると、星型や中が抜けている物もあります。まさに千差万別)

「歯車になれ!」というと、こき使われたり強制労働されたり、没個性を強いられたりっていうイメージが先行するので、あまり良い意味で捉えられないんですが、先述のことを説明すると納得してもらえます。

んでこれが介護の現場で大切とか、ユニットでの歯車というのは当たり前の話。私はこれを入居者様に当てはめます。
「住んでる高齢者はどんな歯車なのか」
どんな歯車なんでしょうねぇ。入居している方や利用者さんを、弱く保護しなくてはいけない存在だとしか思わないで接していると、なかなか回答は出てこないでしょうね。
「そもそもお客さんなんで歯車ではない」みたいな言われ方するのかな。

経営者になると、
「利用料を払うことで法人に還元できる、広義の法人の歯車」と言うのでしょうか。

皆さん専門職は、働くことで社会や職場の歯車となっています。育児や家事をしている人は、家庭での役割がある。皆何かの役割があって大事な歯車になってるじゃないですか。だけど病気やケガなどで、こういう貢献ができなくなると役割を失ってしまいます。とたんに活力が低下していきますよね。
役割って、人間が文化的に生きる上でとてもとても重要なんです。

特に施設にいる方は、多かれ少なかれIADLを奪われているので、この歯車について常に考える必要があります。

あなたやあなたの大事な人、あなたが関わっている高齢者や障害のある方は、この中のどんな歯車でしょうか??
続く…