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総合施設長が挑む 専門職の道

春は何度来てもいい

今日は道内でも夏日を観測したところがあったようです。私は仕事で札幌にいましたが、天気は良いけど風が強く、外で過ごすにはちょっと物足りない一日だったかと思います。

近くにあった小さい公園には、子どもたちがひっきりなしに来て元気に遊んでいましたが…やはり大人に言われているのでしょうか、大勢が集まることはなく、交替で公園を利用しているような感じでした。

 

さて、ちょっと昔話をひとつ。

私は小学6年生の秋、ちょっとした大病をしてしまいました。

最初は風邪?強烈な頭痛と熱発があり、1日様子をみても下がらず、かえって40度前後の高熱に変わり。

連休か何かでヤブ病院しか開いておらず、レントゲンを撮りなぜか肺炎を起こしているということで即入院になりました。

昔の高齢者病院というのでしょうか?認知症やADL低下で介護が必要な人しかおらず、私も食事のお膳を下げたり、外に出て行きそうな人を止めたり手伝っていました。思えばそのころから介護をしているんですね笑

まだ若いので肺はあっという間に完治、もちろんADLは下がることなく、10日程で退院になったのですが、尿のタンパクがかなり多く出ていて。

すぐに総合病院に検査に行きましたが、原因不明の腎臓病ということでまた入院になりました。

あのときの体験は、今思い出しても涙が出てきます。

塩分はゼロからスタートなので、病院食は生臭く小学生には食べられたものではありません。

水分は1日300MLしか飲めないので、夜中は何度ものどの渇きで起きます。蛇口をひねれば水が飲めるのに、それを我慢するというのは本当に辛いです。泣きながら20MLだけ隠れて飲んだこともありました。

なかなか原因がわからず、ロシアの火傷した少年を治療した北大の名医が、やっと私に診断をしてくれました。

それでも結局入院は3カ月。

自宅療養の期間もあり、私の6年生は半分くらいしかなかったことになります。

当然勉強も遅れ、卒業文集も書けず、アルバムの写真は〇で後ろに後付けされたものになっています。

仕方がないんですけどね。

そんな小学生、珍しくないはずです。

 

すごく前置きが長くなりましたが、今ちまたで9月入学が取りだたされているじゃないですか。

今回はコロナの影響で、休校措置にする必要があり、そのための検討案ですが。

「諸外国の入学期間に合わせられる」「企業の新卒入社に合わせにくい」などメリットデメリットがメディアでよく叫ばれています。

私にしてみれば、それでもまだ物足りないと考えるのです。

私のように病気やケガで遅れる子もいるし、早生まれで成長がのんびりの子もいます。特に障害を持った子の場合は、スタート(入学)とゴール(卒業)を皆に合わせるのが大変でしょう。

マイノリティ(少数派)にも選択肢を用意するという意味で、4月と9月に入学、3月と8月に卒業があってもいいのではないでしょうか。いや、あるべきかな。

そういう意味で、春(入学と卒業)は2回あってもいいなって前から考えていました。

 

10年以上前ですが、東北福祉大学に通信で入学しました。かの学校の通信部は当時から4月と9月に入学ができて、単位さえ取れれば好きな3月or8月に卒業することができます。通信なので新卒者が少ないという条件もあったのでしょうが、チャレンジする人をすぐに入学させることができる画期的な取り組みだと思います。多分今でもこの体制でしょう。

 

北海道は雪深く、特に春が待ち遠しく感じます。春は何回来てもよくありませんか。

コロナを機会に、今一度制度を見直していきたいなと強く思います。