知識と技術の研鑽は止めてはならない
先週末より寒の戻りで一気に3月上旬の気温になっています。春物の上着から、慌てて冬の服装に変えました。9日には雪も降るようなので、体調管理や車の運転気を付けましょう。
さて新年度前後になると、認知症研修関連の計画が各機関から一斉に届きます。認知症基礎研修、実践者研修、リーダー研修。基本的に本人の希望制にしており、私から勧めることはまずありません。自主性を重んじてのことですが、10人以上から受講希望がありました。
正直行かせるのは大変です。基礎研修で1日、実践者になるとトータル7日程度休みが必要です。当然ながら現場も動いているわけで。それをやりくりしてシフト作る主任は厳しいでしょう。それに費用も全部で10万円は下らないので、捻出するのに苦労します。
それでも、自主的に学びたいという声は大変喜ばしいことですし、せっかくの機会なので全員行かせてあげたい。なので希望をとったあと、定員にならないようにすぐに申請書を作成して、すべて希望通り予約をすませることができました…が。
連日ホームに電話があり、各機関から研修中止の報告を受けています。原因は言わずもがな、コロナウィルスのためです。
研修実施機関だって職員を抱えており、研修を行えないことは収入が絶たれることに繋がります。なので報告を受けるととてもがっかりしますが、「事情は承知していますので、次の開講が決まったら連絡ください」と伝えるようにしています。
実務者研修もそうですね。来年の介護福祉士国家試験に向けて受けたがっている職員もいるのですが、授業日が決まらないのでとても困っています。「来年受けられないのでは…」という不安もありますし、どうなるかわからないならモチベーションを保つのも難しいはずです。
今後、コロナ対策が半年~1年の長期戦になることを考えると、この状況は良いものではありません。介護保険が始まって20年、せっかく知識と経験を積み重ねて共有してきたものが、一時ストップしてしまいます。
なので例えば、オンライン授業なんてどうでしょうか。グループワークは工夫が必要ですが、アプリやソフトを使えば十分可能でしょう。ネット環境など整備されてなくて参加できない人もいるでしょうけど、まずは可能な人から始めてみるべきではないでしょうか。基礎研修や実務者ならなんとかなると思うのですが。
ちょっと脱線しますが、これは義務教育の学校の授業にも言えます。現金とかマスク2枚の配布より、緊急に各家庭でウェブ授業をできるようにしたほうがいいとずっと考えていました。それなら毎年必ずある、インフルエンザの学校や学級閉鎖がなくなりますし、感染症に罹っている子も体調に問題なければ授業を受けることができます。集団が苦手な子も、ウェブなら受けられる…ということもきっとあるでしょう。もちろん皆が同じ教室に集まって、叱咤激励をお互いしながら教育を受けるのがベストですが、メリットはずっと多い。
私も5月に授業があります。軒並み研修系が中止になっているので、半分諦めています。教室が広ければ間隔を空けて座ることができるけど、時期的にリスクが大きい。下手したら開講できず、同じように国家試験受けられません…という事態になるかもしれない。特例処置などできることあると思うけどな。
これは自然災害なのでどうしようもありません。まずはできること、ということで、届いたばかりの教科書を読んでみることにします。内容についてはまたのちほど。