VSコロナウィルス これからだよ!
今日は令和2年3月31日。令和元年度が終わり、明日から新しく令和2年度が始まります。
公的な申請書はだいたい年度でまとめていますので、年度をまたぐこの時期はいつも事務処理に追われています。
また子どもがいる人は、学年が上がったり、入学式の準備をしているでしょうし、この業界だって異動が多い時期でもあるでしょう。
期待と不安が入り混じった、特別な時なんだと思います。
でも今年は、コロナウィルスのせいで不安のほうが大きいですよね。
毎日のように、どんどん加速度的に悪くなっていく報道がされています。
全国に先駆けて緊急事態宣言が出された北海道ですが、あれから1か月。現在小康状態が続いているので、緊張感がとけてきているのではないかと思うことがよくあります。
例えばドラッグストアの前に、マスクを買うために並んでいる集団。狭いところで密集して、予防のためにマスクを買うのにリスクを増やしているだけです。
例えば朝の地下鉄で、密集しているのにノーマスクのスーツ姿の人。マスクが買えないという理由もあるかもしれませんが、1か月前に比べて着用率がずいぶん下がっている印象です。
例えば居酒屋。送別会なのでしょうか、個室に10人以上で集まって大声で話をしている。知っている人が2~3人集まる程度なら、ずいぶんリスクも減ると思いますが、何もこの時期にこの人数集まらなくても…
世界では本当に危険な状況になっています。
3月25日にイギリスのジョンソン首相が、新型コロナウィルスに関して、英国民向けて行った演説がとても注目されました。政府の方針として、人口の6割が感染すれば流行が収束するので、それまでに人口の5%の200万人が重体になり、0.7%の27万人が死亡するという予測です。
単純に日本に当てはめると、40万人以上が死亡してしまうという計算になります。日本人の価値観を変えた東日本大震災の、実に20倍以上の犠牲者になります。
もちろん日本とは違い、大規模な公的イベントの禁止はしていないし、学校の閉鎖もしていません。なのですべてが当てはまるわけではないですが、それでも驚異的な数字です。
イタリアやスペインでは10万人感染して、1万人前後が死亡しているとのことです。イタリアは人口6000万人、スペインは約4600万人なので、この規模の人口比率の国で短期間に一気に感染者が発生したことを考えると、医療崩壊があっという間に進んだのがよく理解できます。
また東京でも、毎日の新しい感染者が記録を更新しており、都市封鎖して対応するのも時間の問題なのかなと考えています。
海外の行き来はやっと自粛から禁止へと強く対応し始めましたが、東京や大阪などの大都市を対象にした移動については、まだ自粛をお願いするだけであり。この状況が春休み明け新学期まで続けば、間違いなく都心は大流行へと進むでしょう。そうなれば、時差的に北海道は再び大流行に見舞われるのは、素人の私でも予想がつきます。
なので北海道が本当のコロナウィルスの恐怖にさらされるのは、4月末のゴールデンウィーク前後と考えます。
そう、2月の自粛ムードで疲れて(もしくは飽きて)、北海道は感染者数がそれほど増えてないし、マスクなんていらないよね、ライブしてもいいよね、もう大丈夫だよね、という考え方が一番危険なのです。そう、本震はこれからだよ!
先日、タレントの志村けんさんがコロナウィルスによる肺炎で亡くなりました。
インターネットはもとより、新聞でも大きく報道されていたので、このことを知らない人はいないと思います。
私は土曜夜8時のドリフを親子で楽しんだ世代ですし、息子がバカ殿をみてちびるくらい大笑いしています。まさしく3代でお世話になった偉人。日本人の中で、一番コロナウィルスにふさわしくない人が斃れてしまいました。
発症してから重体になるまでに早さ、感染力に改めて戦慄を感じましたが、専門職として改めて襟を正しませんか。
都心に住んでいるセレブが、おそらく世界最高峰の医療を受けられたはずなのに、それでも助からなかったということを深く理解する必要があります。
明日は新年度とともに、エイプリルフールでもあります。
「死んだのは嘘でした、大丈夫だ」と言ってテレビに出てきても、誰も怒る国民はいないでしょうね。
謹んでご冥福をお祈りいたします。