有限会社敬愛サービスは、北海道江別市でグループホームを運営しています。
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総合施設長が挑む 専門職の道

VSコロナウィルス 便乗手抜き

先日我々住居でも、ささやかながらひな祭りの会を行わせていただきました。

やっぱりひな人形や鮮やかな飾りを見ると、いくつになっても自然と顔が晴れやかになるものです。詳しくはホームのブログをみていただければ幸いです。

 

もちつきや節分もそうでしたが、何かイベントのときには子どもたちを呼んでワイワイすることが、うちのグループホームでは多いのです。今回はそれができません。子どもはおろか、外部の来訪者を原則禁止しているためです。

 

さて子どもと言えば、この騒ぎで全国で小中学校が休校となっており、自宅で持て余していることが多いのではないでしょうか。私の家にも1年生が一人いますが、普段はとても活動的なため、外出ができないのはとても辛いようです。

東京のほうでは、保育・幼稚園の登園自粛を要請するところがでてきているようです。小学校休校に伴い、母親である保育士が働けなくなって人手が非常に足りなくなっているとのこと。

そっか~大変だよな~とニュースを観ていたのですが、ついに身の回りにも同じようなことが起きてしまいました。

個人が特定されるので詳細は書きませんが、育休中の母親の場合、上の子の登園自粛を協力お願いします、とのことです。理由は東京と同じようで、人手不足とコロナウィルス蔓延を防ぐため、とのことでした。

これにはさすがに反論したくなりましたよ。

まず個人の社会性が小中学生に比べたら、はるかに発達していない幼児を対象にする必要があるのか。感染、発症しても軽度の若者が、知らずに拡散させてしまう可能性が高いので、全国の学校が休校という対応になりました。ただし幼児は親が気を付ければ、外部との関わりをある程度遮断することができます。これが厚生労働省や道からの要請であれば、もちろん保護者も積極的に協力する必要があると思いますが。

人手不足で利用児を制限というのもどうかと。我々グループホームは、インフルが流行しようが、コロナウィルスがクラスター感染しようが、それらで職員がバタバタ倒れていこうが、閉じることができません。いずれかを理由に、極論ですが入居者様を家族のもとに帰すと、生活がなりゆかなくなります。なのでノロロタが職員で蔓延した場合は、全社全法人を動員した総力戦になります。

保育・幼稚園も同じで、預けて保育してもらえることで、親は安心して仕事ができるし、育休中の方も家事育児に専念することができるでしょう。

そう考えると、保育園も福祉も、地味ながら社会の重要なインフラだと言えるでしょう。水道や電気と同じくらいと言っていいくらい、なかったら困る制度。それを支える専門職。

だから簡単に利用制限とか人手不足だから~なんて言わずに、職員間で協議を重ねて重ねて一つの方針を打ち出してから、園として公表しなくちゃいけないと思うのですよ。どうでしょうか。

 

このコロナウィルス騒動、我々は全く新しい、経験のしたことのない事態に直面しています。地震でもなく台風でもなく、目に見えないウィルスとの戦い。前例のないことなので、対策も手探りでしょうが、どれが正しいかなんて誰もわかりません。なので専門職は、よくよく情報収集を行い、仲間と協議して、目の前の困難に対峙していきましょう。